日々雑感

心に浮かぶよしなしごと

再会と出発

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昨日は久々のライブハウスのはしご。

 1件目は,下北沢WAVERへ。何気に初めて来た。お目当てはRich Macho Gentlemen

 たぶんタモちゃん(exキミトサイン)が自分のバンドのライブ告知でリツイートしたんだと思うんだけど,「僕の新しいバンドです!」ともなんとも言ってないままリツイートするもんだから,音源聞いて「なんだ!このバンドめっちゃいいじゃないか!」ってなってチケットまで取って,当日twitterでタモちゃんのバンドだったことを知りました(笑)。荒削りだけど芯の通った感じ。きっと楽しくってやってるんだろうなっていうのが感じられるライブでした!

 

 このバンド,音源は無料でダウンロードでき,会場では物販として歌詞のかいたポストカードのようなものを販売。…くそぉ,これ,やりたかったのに,先越されちゃいました(笑)

 よくMCとかでいう「僕らの曲を知ってもらえたら嬉しいです」というのがうそじゃないというなら,究極的にはこの「楽曲無料」というのは大いにありなんだと思うわけです。遅かれ早かれ,ストリーミングによる楽曲配信によって「曲がただで聴ける」時代なんてものになるわけで(…もうなってるのか)。でも,バンドとしてはどこかでマネタイズしなければいつまでたっても「究極の趣味」レベルからは脱せない。だとすれば楽曲を入り口にして,違う形でファンのみなさんに喜んでもらえるものを提供していく。そのためには…みたいなことを,前のバンドやってたときにはよく考えてました。…バンドマンにはあんまり受け入れられないんですけどね,これ(笑)

 

 まあ,それはともかく,Rich Macho Gentlemen,とてもいいバンドでした!

 

***

 そして,次はMOSAiCへ。

 ヒヨリノアメがEP『傘とシンデレラ』をリリースしたそのレコ発をかねて,「傘のフェス2018」というのをやっていました。

 

 この日のヒヨリノアメは,いつにも増して「エモ」でした。格好つけじゃない,ファッションじゃない「エモ」。変な言い方だけど,誰かのまねっこレベルでしかない,薄っぺらさが若者の特権なんだと僕は思うし,それでいいと思う。彼らとの付き合いも長くなってきたけれど,まだまだ僕自身の心を奮わせる「エモ」さは感じられなかった。…おじさんになると鈍感になるのかしらね(笑)

 

 でも,この日のヒヨリノアメは,雨のSEからはじまって,最初の1音を発した瞬間,鳥肌がたちました。そう,これこれ。僕がライブハウスで出会う,リスペクトするバンドたちに感じる,このザワザワした感じ。あちゃー。こいつらにこれを感じる日がくるとは(笑)。よく,息子に腕相撲負けたとか,反抗期真っ盛りの息子に投げ飛ばされたとか,そういうときに父親は寂しさを感じると言いますが,まさにそんな感じだったかも(笑)

 

 細かな演奏面では気になることはまだまだあるけれど,でも,それを超えて昨日のヒヨリノアメは本当に素晴らしかったです。これから2ヶ月,彼らのキャリア初のツアー。もっともがいて,もっと苦しんで。そして,もっと楽しく,もっときれいに。2ヵ月後のファイナルでどんなバンドになっているか。楽しみです。

 

https://twitter.com/panfactorymusic/status/1013419475100577793

 

帰り道。立ち寄ったスーパーでなんとなく思いました。

キラキラしたステージ上で「僕は生きてるって感じる」ってよくアーティストは言うけれど,いやいや,違うんだな。この,半額セールに出されたとんかつも,「ちょっとでも大きいのはどっちかな」って見比べてる自分も,きっと生きてるし輝いてる。その輝き方が違うだけ。毎日の,ほんの些細なことでも,よーく見てみたら光り輝いてる。

 

www.youtube.com

 

アンコールでも演奏されたこの曲を聴きながら,そんなことを感じられる毎日を大切にしていかなきゃな,と改めて思ったりしました。