日々雑感

心に浮かぶよしなしごと

ヒヨリノアメ本。

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ヒヨリノアメの遠征3日間を見届けて、一人帰りの新幹線の中です。

 

まるで一時期話題の「SSWおじさん」かのごとく、年齢も倍違う、まるで息子のようなヒヨリノアメを追っかけまわしてたのは、今回のヒヨリノアメのツアードキュメントを書かせてもらっていたからです。いや、正確にはまだ絶賛執筆中ですが…。大きな声では言えませんが販売までに間に合うのかすら若干怪しいですが(汗)、そういうことです。

 

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彼らとの出会いは、今から3年前。

水戸SONICで彼らがバンドとして初めてのライブをした日でした。当時は彼らはまだ高校生でした。キラキラしてた 笑

 

長いこと音楽をやっているといろんな場面で転機というものがあるものです。

演奏としてうまいとか、そういうこと以前に、音楽をやるってなんなのか、今もその答えは出てはいないんだけれど、でも、間違いなくあの日、彼らの演奏は僕の心に深く刻まれました。

 

その後、僕の企画に来てもらったりして彼らの成長を見届けてきました。

思えばいろいろなことがあったバンドです。

メンバーが脱退したり、ボーカルのAKIの声が出なくなったり。耳までやられて…。

そんな中でもバンドを止めることなく着実に一歩一歩歩んで来ました。

 

1stEPのリリースに合わせて全国ツアーにでると聞いたとき、彼らの今の姿を描いてみたいと思いました。

 

ツアーに出るとバンドの真価が問われます。

1本1本のライブの意義を感じて強くなっていけるか。多分ツアーって、最後は自分との勝負なんじゃないかな。勝負のかかったツアーだったからこそ、なんらかの形で関わってあげることで、少しでも背中を押してあげられるかもしれないなんて、エラソーにも思ってました。

 

「ツアードキュメント」と言いながら、やたらと関わりすぎてバンドの成長を妨げるようなことがあってはならないので(基本がお節介なんで)、極力距離を置きながら(…って言いながら、あーだこーだとアドバイスになってない文句は言ってきたけど)、お客さんとして紛れて(笑)ツアーの途中経過を見てきました。

 

…心配はまったくの杞憂に終わりました。

1本1本、彼らは勝手に化けていきました。

もう僕なんかのはるか上空を飛んでます 笑

 

ツアーもあとはファイナルだけですが、ここまでで、ずっとかわいがってきたかわいい息子のような存在から、尊敬するアーティストに急成長してました。もう僕なんかが何かをアドバイスできるようなバンドではありません。この3日間でその想いは強くなりました。寂しさすらあるよね、ほんと。 笑

 

でもほんとに、贔屓目なしに、胸を張って「いいバンドだよ!」って言えるバンドになりました。ぜひ一度みてほしい。

 

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この本は電子書籍という形で販売されるため、実はギリギリまで執筆します。9月14日、彼らのツアーファイナルの日に限定で発売されます。

 

電子書籍なんだから、ババーンと誰でも読めるように販売もできたんだろうけれど、これは彼らのライブあってこそのドキュメントです。

 

この本は、彼らの言葉だけでは絶対に完結しないようにできてます。必ず、彼らの音を、歌を、肌で感じて読んでほしい。

 

中心は彼らへのインタビューで構成されています。これまでのヒヨリノアメと、今のヒヨリノアメと、そしてこれからのヒヨリノアメと。

 

メンバーそれぞれと向き合って(…ご飯奢らされw)、彼らの言葉をじっくりと聞きました。ライブでは彼らが言い足りなかったことを、そしていちファンとして聞きたかったことを、書いてみました。読み応え、めっちゃあります。当日は、ライブ前に読むと疲れちゃうから、どうかライブ後の電車の中とかで読んでください 笑

 

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そして、まだ僕はこの本の最後の一節をどう締めるか、迷っています。もしかしたら、ファイナルのライブを見ながらこっそり最後の一節を更新するかもしれません。(電子書籍、サイコー笑)

 

彼らは本当に一曲一曲、一音一音大切に、このツアーを回ってきました。上っ面のチャラチャラした音は1つもなかったと断言できます。

 

だからこそ、僕は彼らを可愛い後輩という位置付けではなく、尊敬するアーティストとして見て、もう一度このツアーを振り返って、一つ一つの言葉を丁寧に紡ぎ直そうと思います。

 

ちょっと思い入れが強すぎて、最後までできないかもな 笑。それはそれでいいのかもしれない。

(注)間に合わない言い訳ではありません、念のため。

 

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このツアーを通して、初めて会った日のように、僕はまた彼らに教わりました。

 

一生懸命やることの大切さ。

1本1本のライブの重さ。

バンドとして強くなるとはどういうことか。

 

彼らの成長を見届けたいなんて言っておきながら、結局は自分が教わり、励まされ続けた2カ月でした。

 

AKI、おはし、やま、おはぎ。

このツアー、遠目で見ながら、ほんとに君たちが羨ましかったよ。大切な初めてのツアーに関わらせてくれてありがとう。

 

…この続きは、本に書きます。

まだツアーは終わってないもんね。

ファイナル、楽しみにしてます。

 

以上、暑苦しく、下手すると本より長くなりそうな、宣伝記事でした 笑

 

東京到着!おつかれさまでした!